海洋空間佳本


はてしない物語 はてしない物語」★★★★★
ミヒャエル・エンデ
岩波書店

2005.8.24 記
はて、映画を観たのとこの本を読んだのはどちらが先だっただろうか?

子供向けの「名探偵ホームズ全集」や「ズッコケ三人組」ばかり読んでいた小学生当時の私は、初めてこれほど長い本を読んだのではないだろうか?
手に取った時にはタイトル通り、まさに果てしない物語に思えたものだが、そんな杞憂などあっという間に霧散してしまい、興奮状態のまま一気に読みえてしまったことを今でもよく覚えている。
こんなに面白い本はない! とまで思った。
感情移入などという言葉ではおそらく生ぬるい、物語中、アトレーユになりきったセバスチャンよろしく、私自身こそがセバスチャンに、アトレーユになりきってしまっていた。
これぞファンタジー。





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