海洋空間車



スペシャルコラム

vol.2 ETC専用レーンは右側に作れ!   2004.11.13


国土交通省のなりふり構わぬ普及大作戦が功を奏しているのであろう、
最近になってようやく付けている車も目立ち始めた高速道路のETCシステム。
ボクも遅ればせながら今回の新車購入に際し、
車載器をセットアップした次第(2004年8月)。

ボクのアルファ156SWはハンドルが左ということもあり、
装着以来ETCの恩恵には相当与っており、非常に重宝している。
まんまと策略に乗せられている感は大いにあるのだが、
高額ハイウェイカードが廃止されてしまった今となっては
前払割引サービスも大変ありがたいことも確かだし。

まあ悔しいながらもいいことづくめかなあ、
と現時点では思われるETCであるが、ただ一点、
料金ゲートのETC専用レーンがなぜか左側に設置されていることが多い
ということだけはどうにも腑に落ちない。
大きな料金所の場合は専用レーンが2つあったりするところもあり、
そのケースでは一番左端と右端にあったりもするのだが、
レーンが2つしかないような小さなゲートでは
ほとんどの場合がETCレーンは左側にあるように記憶している。
中には2レーンともETC・一般混成ゲートだったりして、
そんな時はもうゲンナリだが今回の文脈においては残念ながら関係ない。

ご存知のように日本の公道上では自動車は左側通行となっており、
また片側2車線以上ある道路においては左側のレーンが走行レーン
右寄りにあるレーンが比較的速度の高い車が走る車線、
いわゆる追越レーン
と定められている。
この大原則に従うならば、高速道路の料金所を通過する際に
一旦停止する必要がなく徐行だけで済むETC対応車は、
料金所で停止する必要があるその他の車両よりも右側を走行する(させる)

というのが至極真っ当な発想ではないだろうか?

ところが前述のように、大部分の高速道路の料金所においては
その当たり前と思われる施策が無視されているようにボクは感じている。
特に再三述べているようなたとえば料金ゲートが2つしかなく、
ETC専用レーンが左側に設定されているような料金所を通過するケース。
そういった小さな料金所の場合、
たいていは料金所を抜けたすぐ先に本線への合流地点が迫っており、
必然そこに至るレーンもゲートを越えた直後から狭く絞られている。
そんな料金所を通過する時、
ETC専用レーンが左側にあるばかりにどれだけ本線への合流がやりにくく、
また実際にヒヤリとした経験も幾度あることか。
速い車の右側を遅い車が走っており、
なおかつ合流は右方向の車線へとしなければならない

それがどれだけ危険でいびつな状況であるかは、
免許証を持っている人ならば理解するだろう。

実際にハンドルを握って走ってみれば誰でもすぐに分かることなのに、
なぜそんな理屈に反する仕様になっているのだろう?
素朴に不思議なんだけど。






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