海洋空間山男日記


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2023年3月23日(木)
簡潔にWBC決勝所感
一夜明け、未だ興奮冷めやらぬWBC決勝の余韻。
本当に映画のような、誰かがシナリオを書いていたとしても出来過ぎのような幕切れだった。
世界最高の選手2人の真剣勝負が最後の最後に待っているなんて、誰が想像し得ただろう?
不安を覚えるダルビッシュ有のリリーフは、嫌な予感の通りになってしまったが、カイル・シュワーバーに一発を浴びたことすら、最後の対決を演出する筋書きの一部だったか。
勝負を決した一球、大谷翔平がマイク・トラウトに投じた渾身のスライダーは、2009年の優勝を締め括ったダルビッシュのラストピッチとあまりにも酷似、ぴたりと重なって、感動は倍加された。
試合後のインタヴューでトラウトが、"He won round one."と言っているのがまた最高じゃないか。

WBCが抱える課題はまだまだたくさんあるが、第1回から観続けてきた一人として、世界における大会の価値が回を重ねるごとに増していることは肌で感じられ、今回が最高の注目を集めたことは間違いない。
3年後の次回も。

2023年3月17日(金)
棚ぼたWBC観戦記
もう5日前になるが、WBCの1次ラウンド、日本vsオーストラリアを東京ドームに観にいってきた。
チケットを縁あって入手した先輩のSさんに声を掛けていただき、同じく野球仲間の先輩であるHさんと3人で。
今回は自分ではチケットを購入する意思はまったくなかったが、思わぬところで棚ぼた式にチャンスが巡ってきて、2006年の第1回2009年の第2回に続く3度目の観戦となった。


2023年3月12日(日)

今回譲っていただいたチケットは、ナイターの日本戦の他、昼に行われる韓国vsチェコも観られるものだったので、せっかくならそちらも観るべく、8時半のJALで伊丹から羽田へ向かった。
10時過ぎには首尾よく東京ドームに着き、あわよくば公式グッズなど…と目論んだが、報道で見知っていた通り、それどころではないとんでもない有様で、とても列に並ぼうという気など起きない。
朝6時に配布される整理券を持った人たち優先で(それにしても何千人いるのか)、その後に整理券を持たぬ人々に回ってくるとのことだが、その列に座り込んでいる人たちも数百人という単位ではない。
イチローを擁した2006年、2009年の時だってグッズは普通に買えたので、まさしく今回のフィーヴァーはこれまでとは桁違い、大谷翔平の凄まじさを物語っている。
さらには、ほぼアフターコロナを迎えたという解放感に加えて、WBCという大会自体が回を重ねるごとにステイタスを増してきた、という一面もこの過熱ぶりの背景にはあるだろう、日本だけでなく世界において。
仕方がない、持参した2006年の第1回で購入した日本代表バッティングジャージーを着て、気分を盛り上げよう。

第1回の時に買ったジャージーを着て気分を盛り上げる

11時に開門、球場グルメを買い込み、3塁側の席に居場所を確保した。
日本が絡まないデイゲームは座席自由である。
12時のプレイボール前にはS先輩が到着、序盤のうちにHさんも無事合流を果たした。
今大会はいまいち調子が上がらない韓国代表だが、この日は初回に一挙5点、さらに2回にもキム・ハソンのホームランで1点を追加する勢いで、いきなりワンサイドの様相。
3回以降はチェコの投手が踏ん張っただけに、なおさら初回がもったいなかった。
また韓国先発のパク・セウンの出来が素晴らしい。
7回、ようやくチェコ打線が繋がり2点を返したが、韓国を脅かすまでには至らず。

試合終盤、一旦3人とも現場を離脱し、宿泊予定のヴィアイン飯田橋後楽園へ徒歩で移動、チェックインを済ませる。
最後まで観ていたら日本代表の練習を存分に観られないかも、という危惧の上での判断である。
16時前に東京ドームへ戻ると、オーストラリア代表の練習中だった。
ほどなくして入れ替わりで日本代表がグラウンドに登場してきた。
印象に残ったのは山川穂高の好調ぶり。
打球をスタンドにぶち込む確率といい、その飛距離といい、充分価値のあるショーだった。
残念ながら大谷の打撃練習はなし。
エンジェルス傘下に所属するオーストラリア代表のアーロン・ホワイトフィールドと挨拶を交わしていた。

諸々のセレモニーを終え、19時過ぎに日本vsオーストラリアのゲームが始まった。
初回、フォアボールとヒットで出たラーズ・ヌートバーと近藤健介を塁に置き、なんといきなり大谷翔平が右中間へドデカい先制スリーランを放ったじゃないか!
球場中総立ちで大興奮。
カーヴをしっかりためての完璧な当たり。
大谷のWBC第1号が目の前で観られるとは、本当に良い日に来ることができた。

まさにホームランを打った時の大谷翔平

場内総立ちで大歓声

日本の先発投手は山本由伸。
まったく危なげない圧巻の内容で、4回1安打8奪三振と、こちらもほぼ完璧。
早くメジャーに行ってほしい。

オーストラリア投手の制球難もあって日本は2回以降も順調に加点。
本当にヌートバーと近藤の1・2番コンビの貢献度たるや物凄い。
この試合でスタメンキャッチャーだった中村悠平も気持ち良さそうに打ちまくっていた。
中野拓夢のショートからの送球はやっぱりこの日も不安だったかな、ファーストの岡本和真が上手く捕球して失策にならなかったが…。

最終回に登板した高橋宏斗が一発を浴びて1点失ったが、試合は7-1で日本が勝利。
ここまでの3試合、一巡目の序盤は緩い球を意外と打ちあぐねて苦戦し、中盤以降で勝ちをものにする、こちらがひやひやする試合が続いていたが、ようやく初回から安心して見届けることができた。
試合時間も若干短く? 22時半前に終わった。

勝利の挨拶

余韻に浸ったまま人波に乗って球場を後にし、水道橋駅至近の餃子店で3人でささやかに祝杯を上げる。
ちょうど日付が変わる頃にホテルに到着し散会、諸々済ませて翌1時過ぎに就寝。

ささやかに祝杯


2023年3月13日(月)

久しぶりにせっかくの東京泊、この日は休みを取り、大学時代からの悪友、Kと昼飯を喰う予定にしている。
10時前にチェックアウトし、待ち合わせ場所である日本橋へ地下鉄で移動。
まだ時間があるので大型書店の丸善を小一時間パトロールしたが、見始めるとあっという間に時が過ぎてしまい、あ、もう行かねば、という具合。
予報通り、東京は小雨が降り出した。

平日昼から鰻で豪遊

11時にKが予約してくれた鰻店、はし本へ到着すると、ちょうどKも定刻に現れて久闊を叙す。
昼から大枚はたいて豪遊といくか。
お互いの近況はもちろんだが、しばらく会っていないKのご息女&ご子息の話題など中心に聞き、改めて時の移ろいを感じる。
我々も18歳で出会って30年超、今年50にもなるわな。
鰻の後は丸善のカフェに場所を移してしばし語らいを続け、13時半頃散会。
また会おうぞ。

雨は止んだようだ。
15時のJALで羽田から伊丹に飛んで帰宮、濃厚な一泊二日の旅程を終えた。





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