海洋空間山男日記


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2024年2月26日(月)
山行シューズローテーション
少し前に購入したHOKAのZINAL、2度ほど履いたが、ロードのRINCONのような位置付け? なのか、HOKAの中ではソールは薄めで、とても軽快。
が、やはりALTRAに比べると地面が遠く感じることは否めず、足指で掴むような上り方に慣れている自分は、岩の急登で何度かバランスを崩しそうになったり。
まあ慣れだろう。

続けて、既に620kmを超えて寿命が近付いているALTRAのLONE PEAK 4.5の後継として、最近気になっていたTOPOのMTN RACER 3も奮発して入手した。

TOPOのMTN RACER 3

ALTRAとの差異を出すため、敢えてセロドロップでないモデルにした。
足を入れた感じでは、先端部分の自由さはALTRA同様だが、中足部の幅はやや狭め。
そのためALTRAは27.5cm(US9.5)を履いているが、もう1つ上の28cm(US10)がしっくりくる。
初めてのTOPOはまもなくデビュー予定、山に履いていくのが楽しみだ。

真ん中の列にトレイルシューズ

新しいHOKAとTOPO、それと以前より使っているALTRAのLONE PEAK 6の3足(+雨用のMontrailのMountain Masochist IV OUTDRY)が、当面の山行のローテーションとなる。

2024年2月25日(日)
瀬戸内海の小さな島に滞在してからのドーベルマンまみれ
「小さな島でのんびり過ごしたいなあ」と思い立ち、瀬戸内海の百島に行ってきた。
お世話になったのはヒトツルという宿。
閑散期なので稼働していないところも見受けられ、ハード・ソフト両面で改善すべき点があることも確かだが、オーベルジュと称しても差し支えないほど食事がすこぶる美味く、滞在した離れの居心地は快適で使い勝手も良く、スタッフの方々のもてなしはアットホームで肩肘張らず、そして価格はリーズナブルと、過不足ない宿で充分寛げた。
島を出て家に帰る途上、ドーベルマンのブリーディングをされているダインベスター犬舎さんに寄らせていただき、ドベまみれになりつつ犬談義に花を咲かせるという、至福の時を過ごした。


2024年2月23日(金祝)

三連休初日、9時ちょうどに自宅を出発し、山陽道に乗って一路西へ。
やはり車は多くてなかなか巡航速度は上がらず、小休止を一度含み、3時間半ほど掛かって福山の常石港フェリー乗り場に着いた。
混雑を想定し余裕を持って出たので、出航定刻の50分ほど前に到着、こりゃ早過ぎたかな、なんて思っていたら、既に先客の車が3台あり、4番目だった。
危ない危ない。
50年前から営んでいるという商店のおばあちゃんに話を聞いてたこ焼きを頬張っていたら、あっという間に乗船となった。

左奥に見える横山商店でたこ焼きを買った

この百風で島に渡る

空水にとって初めての船旅は、車内のケージに入ったまま僅か12分の行程で終わり、百島に無事上陸を果たす。
住所は尾道市。
宿泊するヒトツルは港から車で数分の近距離だが、とにかく島内の道は狭く、幅1900mmのSUVなど邪魔ものでしかない。
島民の方々が乗っているのは例外なく軽自動車、それ以外であれば外から来た観光客と考えて間違いないだろう。

ヒトツル本館前で

14時前に宿に着いたが、チェックインどうぞと快く迎えていただき、事前にお願いしていた昼食を早々に頂戴する。
メニューはバインミー。
流暢な日本語で接遇してくれるヴェトナム人スタッフ・リーナちゃん渾身の作で、シナモンとジンジャーが効いた紅茶ともども、本当に美味だった。
ランチは私たちが泊まる離れに隣接したガーデンで食したが、このスペースがまた贅沢。
敷地全体がしっかり囲われているので、ドッグランのような使い方もできる。

バインミーのランチセット

BBQテラスが2つあるなど広々としたガーデンスペース

食後、島内散策に出掛けた。
厚い雲が広がる空模様だが、雨が上がってくれたのでありがたい。
宿を出て港とは反対側に向かい、島に唯一ある診療所の前など通り過ぎつつ、南端の海まで出ると、弘法大師が上陸した地という伝説が残るだんご岩の奇景が眼前に広がり、しばし対岸に浮かぶ島々を見はるかすのであった。

島に一つの診療所

南を目指す

ビーチに出た

石畳もある

ももしまバスを待つ?

だんご岩にて

だんご岩を後にし、往路とは違う道を通りながら北上、港から宿に向かう車中より見て気になっていた建物、百島みんなの家までやってきた。
建築家・伊東豊雄氏の設計で、役所の支所や郵便局などの機能があるようだ。
廃校になった中学校の建物を利用しているART BASE 百島に立ち寄ってみたら、開館日ではないものの作業をしていた若いスタッフの方がわざわざ出てきて説明をしてくれた。
そしてこれまた車窓から気になっていた百島東映という映画館の跡がまた強烈な存在感。
今は日章館と名を変え、ギャラリースペースとして使われているとのこと。

海が見えるさくら公園

百島みんなの家

ART BASE 百島でスタッフのお姉さんにかわいがってもらう

凄まじい存在感を放つ百島東映跡

ご多分に漏れず百島でも高齢化と過疎化が急速に進んでいるようで、散策の途中でも多くの空き家を目にし、また打ち捨てられ荒廃した山の姿などが心に残った。
一方で、若い人たちが島に入ってアートで町おこしに取り組んでいるという一面もあり、その動きの中でこの百島東映という昭和の亡霊のような遺物が令和に甦りつつある、という事例などは、渾然一体となったモザイク画みたいでとても面白いなあ、と感じる。

ヒトツル事務所前に停まっているキッチンカー

結局2時間近く、8kmちょっと歩き、遅めのランチとして食べたバインミーもすっかり消費された。

落ち着いた雰囲気の部屋

宿に戻って少し休憩した後は、お待ちかねの夕食。
本館のダイニングスペースで頂く。
空水の同行可も嬉しいところ。
メインはさすが瀬戸内といった感のある、レモン鍋だ。
醤油ベースにレモンピールの出汁なども加えられているという味付けが絶妙という他なく、牛肉と豚肉はしゃぶしゃぶで。
百華と名付けられ、特産として生産されているきのこをふんだんに使った料理やごはん、そして天ぷらも美味い。
肉も魚介も野菜も、ほとんどが地のものだそう。
アムステルダムの日系ホテルでも腕を振るってきたというユニークな経歴を持つ料理長の経験・技術と細やかな心遣いが存分に活かされた内容と言える。
どれも掛け値なしの美味しさだったが、ヴォリュームもものすごく、不本意ながら野菜は完食できなかった…。
デザートに頂いた自家製のヴァニラアイスは、部屋に戻り少し時間を置いてお腹にスペースができてから、堪能した。

夕食全景

これだけで一食分ありそう

牛肉、豚肉と帆立の刺身

あご乗っけ

自家製ヴァニラアイスは部屋で


2024年2月24日(土)

ベッドに入り、そろそろ入眠しそう…という寝入りばなに突如聞こえてきて意識を現実に引き戻す、「チリン」という金属音。
なんだこのポルターガイスト現象は…? と夜中に右往左往した結果、冷蔵庫の上に置いたコーヒーカップが振動でぶつかり音を立てていることを妻が解明し、どうにか事なきを得た。
良い具合に疲れている空水は何も気にせず夢の中。

空水は夢の中

朝食は和かな、となんとなく思っていたが、予想に反して洋食だった。
島の柑橘は本当に美味しく、フルーツ好きにはたまらない。

朝食全景

まだ眠いか?

朝の散歩は昨夕と異なる方向、島の北西部へ向かってみた。
ビーチリゾートのようなエリアもあり、夏にはマリンスポーツやBBQを楽しむ人などで賑わうそうだが、この日も常設テントがあるキャンプ場はファミリーの姿が多く見られ、なかなかの人出だった。
天気は晴れて青空、海沿いを歩いているとまさに爽快だ。

宿から西に行くと寺があった

柑橘の木が至るところに

キャンプ場前の海沿いを歩く

駐在所前で

宿に戻り芝でごろすり

10時17分発のフェリーに乗るつもりなので、それに合わせて準備を整え、チェックアウト。
のんびりするために小さな島にやってきたのに、やっぱりどうしても少し慌ただしくなってしまい、自嘲する。
本当は二泊以上が理想だな。
リーナちゃん始めスタッフの方々、お世話になりました。

帰る前に事務所にお邪魔

お世話になりました

帰りのフェリーは尾道に向かう便で、歌港で下船。
乗り込む車は多く、積載ぎりぎりだったみたい。
乗船待ちの列、私たちの後ろに診療所の看護師さんと愛犬が並んでおられ、少し遊ばせてもらう。
お医者の先生は黒ラブを飼われているんだとか。
さらば百島。

再び百風で今度は尾道へ

山陽道に乗り、家に帰る前に岡山県の和気ICで途中下車、目指すのは備前市にあるダインベスター犬舎だ。
ドーベルマンを扱うこちらの犬舎は最近、オーナーからの要望が特になくても生まれてくる仔犬の断尾をしない方針にシフトされたということで、尻尾あり耳あり空水の親としてはご挨拶に伺わないと、とお時間を取っていただいた次第。

瀬戸PAで蒜山ジャージー牛乳を飲んで一休み

ブリーダーのNさんとともにまず元気に迎えてくれたのは、平八郎くん。
乱でも起こしそうな和名だが笑、アメリカンながら南米産の大きな男の子で、まだまだ若く遊びたい盛り、とにかく明るくフレンドリーです。
しきりにワンプロに誘ってくれていたのに、つれない反応の空水だった汗。

陽気な平八郎

続いてさらに大きな男の子のアールくんも加わって歓待してくれた。
こちらはヨーロピアンで、50kgを超えているそう。
胴周りを抱えてがしがし撫でくりまわしていると、とても空水と同種とは思えないスケール感だ。

アールもやってきた

そして11月に生まれたかわいいパピーちゃん2頭にも会わせていただいた。
平八郎と、遅れて出してくれたチョコのお母さん・サンちゃんの仔たちだ。
まだ外の世界に慣れている途上で、また大きなアールたちに圧倒され、なかなか部屋の出口から離れられなかったが、少し時間が経つと好奇心が勝って闊達に歩き回り、Nさんの背中に乗るなど甘えていた。
男女1頭ずつだったが特に男の子の方はがっしりと大きかった。

こちらは仔を産んだサンちゃん

2頭のパピー

調子が出てきた

皆でわらわら

素晴らしい環境でのびのび暮らすドーベルマンたちにまみれながら、色々と貴重なお話を伺う楽しい時間であった。
犬たちを愛しその幸せを願うNさんのお人柄に感謝するとともに、心より応援したい。

大人4人でポーズ

ありがとうございました!

2024年2月16日(金)
帰省のような名古屋出張
先週のことになるが、名古屋で会議があり出張、母が独居するURに一泊し、翌昼は家族に等しい母の友人と妹夫妻も交えていつものうなぎを食べ、さらに星ヶ丘テラスに最近オープンした知人の店に立ち寄ってから、不思議な縁を改めて感じつつ、帰宮した。

懇親会場はシェフズライブキッチン

今回のうなぎは特に美味しく感じた

グランドフードホールの店内には我が青春の1ページを彩った星ヶ丘ボウルのピンが

世代を問わず、概ね男性よりも女性の方が全般において優秀だな…と、おもねっているわけでもへつらっているわけでもなく、素直に感じているが、とりわけ団塊世代の女性の我慢強さは半端じゃない、と今回の帰省で改めて認識。
しかしその忍耐力は、数多の"諦め"の上に培わざるを得なかったものである、ということは決して忘れてはならない。
今もなお、例えば私が配膳をしたり食器洗いをしたりしていると、それを見た大先輩の方たちが男女問わず、「男が弱い時代になったなあ」とか「男の人にそんなことさせてすみませんね」とか仰ることがあるが、まさしく旧弊として立ちはだかってきた通念の一端を物語っている。
いわゆるデジタルネイティヴの若い人たちを見ていて、色々と不安を覚えることは確かだが、少なくとも、性差のためにこれまで多くの人が抑圧され理不尽な蹂躙に晒されてきたという状況については、我々以上の世代が退場した後、いくらかましになることは間違いないだろうと思う。

2024年2月6日(火)
ZINAL購入
主に山歩き&走り用に履いている3足のうちの1つ、F.K.T.アテンプトのアッパーに大きな穴が開き出して、ソールはまだ大丈夫なので惜しいところだが、あえなくご臨終。
ログを見るとまだ372kmしか使っていないので、耐久性に難ありか…?

見事に穴が開き出した

代わりにラインアップ落ちで値下げされていたHOKAのZINALを購入。
HOKAの中ではラスト細め、軽快な作りでロードモデルで言えばRINCONみたいな位置付け?
ロードとリカヴァリーは持っているが、トレイル用のHOKAは初めてなので楽しみだ。

ZINALはスピードモデル





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