ちょうど土曜に当たった24回目の結婚記念日は、いろりの森に宿泊。
あいにく天気がぐずつく時間帯もあったが、すこぶる居心地の良い古民家でこの上ないおもてなしを賜り、幸せな一泊二日を過ごすことができた。
2025年10月25日(土)
いろりの森を目指す前に、まずは昼食を摂るべく、タイミング良くこの日が予約可能日だったクワモンペに立ち寄る。
舞若道の丹南篠山口IC出口は混みそうだったので下道で。
天気はまだ大丈夫そうだ。
予約時刻の12:45より少し早めに着いたが、敷地内は時間を潰すのも楽しい待合スペースに仕立てられている。
たまたま手入れをされていた犬好きのオーナーさんともお話をさせていただいた。







美味いビザで腹を満たしたら、いざ、いろりの森へ。
といってもここから10分も掛からずに到着できる距離だ。
今年3月以来の再訪となるが、此度もオーナーのKさんご夫妻が笑顔で出迎えてくれた。
まずは自家製の栗あんが載った白玉のウェルカム和菓子を振る舞っていただいた後、結婚記念日のお祝いにということで非売品のいろりの森Tシャツを頂戴した。
これは本当に嬉しい、ばっちり使わせていただきます。



敷地内で少し遊んでから、夕飯前の散歩に出掛けた。
近くに馬を飼っている方がいらっしゃるとご紹介いただき、訪ねたところちょうど馬房で作業をしておられ、3頭の馬たちと触れ合うことができた。
ありがとうございました。
さらに広場で走り回ったり神社の巨木を見上げたりして、宿に帰着した。







散歩から戻り、まだ夕飯までに少し時間があるので明るいうちに入浴。
母屋から渡り廊下を歩いて辿り着くという演出も相まって、この開放感溢れる檜風呂は何度入っても最高ではないか。


女将のKさんが来られて夕飯の準備をしてくださっている頃、空水は脇のソファで夢の中。
晩ごはんは炭火が熾る囲炉裏で頂くぼたん鍋。
まるで日本昔ばなしの世界のようだ。
先付けで供される旬の品々も手が込んでいる。
そして締めのうどんとは別に、オーナーファミリーが飼われている鶏が産んだアローカナ卵も土鍋ごはんとともに味わった。
空水も御相伴で高級卵をぺろり。
デザートまで美味しく頂いたら、さらにマシュマロを囲炉裏で炙る延長戦まで。







Kさんとは食事の最中と前後に様々なお話をさせていただいたが、中でもこの古民家にまつわる秘密? のトピックが特に印象的。
なぜ初めて来た瞬間から居心地が良かったのか、そして何度来ても帰るその時まで心から寛げるのか、理由の一端が分かったような…!

2025年10月26日(日)
翌朝は5時半起床で行動開始。
既に昨夕から雨は降り出していたが、なかなかの勢いだ。
空水とともに夜明け前の裏庭に出ようと扉を開けたら、全身濡れそぼったカエルがぽとりと手首に落ちてきてひんやり。


7時頃、朝食の準備をしにKさんが再び来てくださったが、2頭いる看板犬のうちの1頭、ブルーちゃんを連れてきてくれた。
後でご家族と一緒にもう1頭のいろりくんも来てくれるみたいで、とても楽しみ。
朝ごはんの前にさっと一風呂いただいた、本当に気持ちが良い。


犬たちと遊びながらぽや〜と待っていると、女将のKさんが作ってくれた朝食が卓に並び始めた。
今回も和と洋1つずつという面倒なオーダーをしてしまったが快くお受けいただいた。
玉子かけごはんとフレンチトーストを味わえるのが最高なのだ。



犬と泊まれる一棟貸の宿は各地で増えているが、こうしてしっかりと手が掛けられた美味しい食事を朝晩頂けるところはごくわずか。
受け入れる側は本当に大変かと思うが、泊まる立場からすると実に満足度が高く、心より感謝する次第。
また、寝室含め基本的にわんこフリーOKというのもありがたい限り。
ただそのようなサーヴィスを諦めてもらわないために、利用する側の振る舞いはとても重要だ。
特別な何かを行う必要はなく、犬とともに暮らす人間として当たり前のことをすれば問題ないと思っているが、世の中その当たり前ができない人も増えているようで…願わくば、私たちが好きなところに非常識な者たちが行くことがないよう。
いろりの森では、わんこという共通の家族を介して、人間たちも非常に気持ち良くお付き合いができると感じており(少なくとも私は)、大切にしたいところである。

そんな思いをまさしく具現化するように、朝食が終わって寛いでいたら、Kファミリーの大将、Hさんと3人の子供たち、そしてもう1頭の看板犬、いろりが宿に来てくれた。
まだ小雨は降っていたが、敷地内の傾斜がついたドッグランエリアを皆で泥んこになって駆けずり回ったり、さらに室内に場所を移して遊びの続きをしたり。
いろりとブルーがこのように一緒になってゲストたちと絡むのは初めてとのことだが、最初からまったく違和感なく、そして不安を感じさせることもなく、わいわいと戯れていた。
人にも犬にもあまり心を開かない…といういろりはずっと尻尾をくるりと巻き上げリラックスしてあたりをうろうろ、終いにはスフィンクスポーズをとってうとうとしていたし、びびりだけど遊び好きのブルーは空水の指導あって? ワンプロに目覚めた様子で、自我をすっかり解放していた。
6人の子供たちが屈託なく伸び伸び遊んでいる姿に、こちらも幸福を与えてもらった。
此度も大変お世話になりました!





すっかり長居をしてしまい11時に宿を出発、福住の名店、なりとぱんでパンを仕入れた後、鹿生堂にも寄って今しか買えない栗餅を購入して、帰宮した。
篠山の城下町はいまいちの天気でも賑わっていた。


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