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2011年7月 8日(金)

「真夏の夜の花祀り」

私が前部署にいた時に同じ番組を担当していた外注スタッフの子が、今日で仕事を離れるということでわざわざ土産を携えて挨拶に来てくれた。
すでに異動から2年以上が経過しているのだが、こうして覚えていてくれるというのはありがたい限りだ。
また近い将来、一緒に仕事ができたらええなあ!

夜は十三のシアターセブンで吉村智樹さんと花房観音さんのトークイヴェント「真夏の夜の花祀り」を鑑賞。
またもS支配人には世話になり、ありがとう。
吉村さんは放送作家業を中心とするフリーライター、花房さんは現役バスガイドかつ、第1回「団鬼六賞」大賞受賞という経歴を持つSM作家なのだが、何よりおかしいのは、この2人は夫婦であり、その夫婦がステージの上、客の前で、あまりにも悲惨で聞いてるこっちはもう笑う他ないといった趣の花房さんのダメ男遍歴を始めとする、お下劣極まりないトークを繰り広げまくる、という点である。
嫁の性愛泥沼話を旦那が衆人の前で嬉々としてインタヴューしているなんて、これは幻視体験か?
気付けば、客席に座っているオーディエンスたちもなんだか異界の人たちに見えてきた。
もはや超常現象に匹敵するトークショーだ。
素晴らしい"芸"を堪能させていただいた。

夫妻トークの前半が終わり、休憩を挟んだ後の第2部は、もう1人の女性SM作家、出版社の社長、元AV女優という3名のゲストを加えての座談会形式。
全体的にどうしてもアマチュアっぽさが漂ってしまった第2部だったが、吉村さんの瞬発力はさすが。
「クッてるぜ! ヨシムラくん」(タイトルはうろ覚え)を「SPA!」で連載していた頃から好きな作家さんだったから、嬉しさもひとしおだ。

京都を舞台にしているという受賞作「花祀り」、しかと読ませていただこう。


♪ Instinct - Iggy Pop


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