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2006年1月20日(金)

福岡レッドファルコンズ解散

前々回のエントリーに記した福岡レッドファルコンズの問題だけど、なんとまあタイムリーなことに昨日になってJBLスーパーリーグ脱退とチームの解散が公式に発表された。
それもシーズン途中でという極めてショッキングなケース。
残念至極と言う他ない。

このたびの騒動とその結末を告げる報道に際して、僕が件のエントリーで述べた見解は少々修正されることとなった。

おそらく僕がこれまで漠然と思っていたよりも、JBLという鈍獣組織が抱えている病巣は深く、具体的に言うとこのたびの福岡レッドファルコンズ大炎上の責任はずっと大きい。

僕が前々回のエントリーで挙げた、福岡レッドファルコンズがJBLに宛てて送った質問書(pdfファイル)の中で「加盟金を支払った痕跡がありません」とか、「刑事告発も視野に入れて云々」とか、さらにはズバリと「弊社としても当事者としての責任を全うする所存です」とかいったくだりには、ただ単に福岡レッドファルコンズ経営陣の内部で不正があったとか運営が杜撰だったとかいう表層的な意味ではなくて(もちろんそういった現実はあっただろうが)、「うちはJBLに対して加盟金を払っていないはずですよ。そんなチームをちゃんとした審査も経ずに無理矢理スーパーリーグに入れたんです、リーグ内のチームの数合わせなどという目的のために、JBL主導で強引に、あるいは犯罪的に。うちは責任を取ります、だからJBLも相応の責任は取っていただけますよね」という、おそらくは船田社長代行の精一杯の抗議が込められていたんだな、と、血の巡りの悪い僕はやっと思い至った。

そもそもが収益分配やプロモーション、スポンサードなんかの様々な制度があくまでもアマチュアチームを想定して定められている現在のJBLにおいて、福岡レッドファルコンズのようなプロチームを1つだけ参加させること自体が今にして思えば、相当の暴挙でありまた愚行だったのだろう。
ハードウェアの整備が手付かずのところに、旧制度にはそぐわないテストケースのソフトウェアを組み込んで失敗してしまった、といったところか。

繰り返しになるが、何よりもかわいそうなのがプロ契約していた選手たちやスタッフたちとその家族である。

ただ、こんな暗く悲しいニュースの中で僕が見出した光明が1つだけあるとすれば、それはバスケットボールを愛し、日本のバスケ界を憂い、その発展を願っている人がたくさんいるということが分かったこと。

主にインターネットを中心に、この件にまつわる多くの人の意見を拝読したが、Sリーグだとかbjリーグだとかに拘らずに、というかむしろその両方を応援し成功を望み、NBAのキャッチフレーズ“I Love This Game."じゃないけれど、バスケットボールそのものを愛している人ばかりだった。

ひょっとしたら今回の騒動をきっかけに、JBLとbjリーグの対立構図はさらに際立ってしまうことになるかもしれないけれど(福岡レッドファルコンズは近い将来にbjリーグ参画を目指すとのこと)、おそらく日本のすべてのバスケットボールファンの願いは、一刻も早くいがみ合いなどやめてハイレヴェルでエキサイティングな統一プロリーグを設立してクオリティの高いエンターテインメントを提供してくれること。
その対価として見合うならば、高価なチケットだって僕たちはまったく惜しまない。


♪ Bootylicious - Destiny's Child


コメント

あまりの悲惨さに言葉もありません…
レッドファルコンズを応援していましたが、選手達があまりにも可哀相です
一バスケットファンとして、選手達の再就職と日本におけるバスケットの振興を願います…

まったくもってその通りですね。
世界の中では先進国と言われ、いろいろなシステムが整備されているはずの日本におけるプロスポーツ・ビジネスがこのような状態って、本当に信じ難いことだと思います。

どうやらbjリーグの方に参入するみたいですね>福岡
選手たちもbjリーグのトライアウトを受けられるらしいです。

この後どうなるかは分からないですが、選手や関係者の皆さんには頑張って欲しいですね!

bj入りを目指しているはずですが、まだどうなるかは分からないと思います、時期も含め…。
本当に早く統一リーグを設けてほしいです。

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