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2007年6月16日(土)

ニル、死す

少し前から、名古屋の実家で母親が飼っている老ポメラニアンのニル(オス 14歳)がもう長くはなさそうだ、との知らせが入っており、この週末いよいよ危うい、との連絡を受けていたので、土曜の午後には大阪で業務があるから長居はできないものの、金曜の仕事終わりに新幹線に飛び乗って急遽帰省してきた。

…が、甲斐なく、21:30過ぎ頃、新幹線車中にて「死んじゃったよ」という報を受けてしまった。

実家に着くと近隣に住む妹夫妻も来ており、私と私の妻も加わって大人5人頭をつき合わせて、保冷剤の上に横たわる亡骸を前にまるで人の通夜のように深夜まで死を悼んだ。

私は平生より、愛玩動物を擬人化して人間と同等に取り扱い家族とまで呼び習わす風潮そのものに対してはどちらかというと否定的なスタンスなんだが、少なくとも古びたマンションの1室に1人で質素に暮らしている母親にとって、ニルは間違いなく家族であった、と今は断言できる。


♪ Tears - X JAPAN


コメント

一度なりともことばを交わしたものとしてお悔やみ申し上げる。
 
犬に限らずヒトに限らずこういう時って後悔の念が激しくわき起こるのよな。
なにかし忘れたような言い尽くし残したような。
 
 南無

ご冥福をこころよりお祈りしています。
勿論ニルさんはご家族ですもの。
自分を甘やかして悲しみを無駄に引き摺ることに対しては私もどうかと思いますが、それとは全く違います。
こころから悲しんで、大切な思い出を抱くのはニルさんからの大いなる贈り物なのだと思います。

寿命と言ってしまえば仕方のない事だけど、
寂しいです。
私も、例えば「かわいそうだから旅行に行けない」とか人間と同等の扱いには否定的な考えだけど、やっぱり犬でも家族には間違いないです。しばらくはみんな寂しいと思うし、ニルちゃんの色々を思い出したり、お母様の事も心配だとは思いますが、家族皆様が体調を崩したりしないでほしいです。

>牛頭大王
君も悼んでくれるか。
今回俺は、ニルの前に飼っていた犬に対する不義理を思い出してしまったね。

>あまねくあまね
犬が死んで狭い部屋に大人5人が集まって通夜の真似事、って客観的に見れば滑稽ですけど、当事者にとってはそうではないですからね。
ニルはたくさんの幸せを与えてくれたでしょう。

>ペーター
犬とか猫って、俺が今飼っている魚やカメとは違って高いレヴェルで人間とコミュニケーションがとれるから、やっぱり一緒に住んでいたら想いは家族になっちゃうんですね。
確かに今後しばらく、母親の動向には注意が必要かも。

ご冥福をお祈りします。

私もペットを必要以上に甘やかしてベタ可愛がりするのは嫌いデスが、それでも紛れもなく家族です。
エエ、私にとってはヘビコすら家族……。
うちの実家でもずっと犬を飼い続けていて、最後に飼ってたのがポメでした。
彼女が死んで以来、実家では動物飼ってないんですよね。今から手元においても、最後まで面倒見られるかどうかわからないからって。
高齢者にとっては、そんなことも考えなきゃいけない問題なのだなぁと思いました。次のペットで癒す……が、できない状況もあると。
お母様、慰めてさしあげてくださいね。

ヘビもファミリー、さすが。
うちの母も、「次飼っても私の方が先に死ぬから」と同じこと言ってました。

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