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2011年5月30日(月)

醜さを知る

前提として、今の私はノンポリシーである。
原理的に右でも左でもないつもりだし、常に合理的にものを考えたいという思いを持っている。
それを踏まえて、まったく緊急性のない瑣末な揚げ足取りに終始している現在の政情はとてつもなく異常な状況であり、大人たちは端的に言ってバカばっかりか、と今さらながら敢えて問いたい。
永田町は喧しいばかりだが、じゃあ、といって菅氏がリーダーの座を降りたとして、次に誰がそこに座ればこの国がまともになるというのだろうか?
ここまでくればボブルヘッド人形のごとく、総員まとめてすげ替え可能な木偶にしか見えないし、現政権を批判する福田何某氏や安倍何某氏や鳩山何某氏に至っては、どの口が言うとんじゃ一体。
私が年齢面において物事の道理を解するようになって以来のここ20年ほどを省みた時に、やっぱり相対的に一番有為な仕事をしたのは小泉純一郎氏だったのかなあ、なんやったらもういっぺん登板しないかなあ、なんてことをチラリと思ってしまうほどに、この国の近未来は真っ暗だ。
代議士になろう、と決意を固めた往時には、今やぶよんぶよんに腐敗しきってしまっている老人たちも、それなりに高邁な理想とそれに向かう純粋な意志を胸の内に抱え込んでいたはず、と思いたいが、それらの志をすべて霧消させてしまう既得権益という怪物は一体どれほどのものなのか。
その化け物に決して憑依されることのない、モンスターを超えるマシーンはどこかにいないのか。
独裁でも構わない。
そしてこうした危機的状況においてすら、牙を剥くことができない私を含めた日本国民とは、家畜か。
獣は飢えていれば敵に襲い掛かり、自らの腹を満たすために戦うことができる。
しかし、飽きるほど充分な量でなくとも、干からびて死なない程度に餌を与えられている家畜は決して自分より強いものに歯向かうことはない。
その意味で、政治不信の塊を抱き、この私のように屁理屈を並べて現体制を非難する一般市民も、実は汚れた我欲にしがみついて理不尽な魑魅魍魎と化している政治家たちと同質の、烏合の衆なのかもしれない。


♪ You Should Know By Now - Ratt


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