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2007年9月 9日(日)

とにかくよかった、GANGA ZUMBAのツアー最終公演@なんばHatch

昨夜は「なんばHatch」へGANGA ZUMBAのコンサートを観に聴きに。
“SUMMER SESSION UM”と名付けられた全国8ヶ所公演の最終日。
GANGA ZUMBAとして観るのももうこれで3度目だ。

難波駅構内のインフォメーションボード

1曲目は「Rainbow Warriors」、GANGA ZUMBAはラテンミュージックをベースとしているバンドだが、この曲のイントロがもう由緒正しきロックンロールのそれっぽい雰囲気満載で、こりゃ盛り上がるや。
この前行ったソロコンサート「寄り道」の時とはまったく違うワイルドな出で立ちに戻っていた宮沢和史氏の動きも激しい。
マルコス・スザーノの姿がない。

途中、フロントマンの宮沢さんが一時退席してMCを高野寛氏に預け、フェルナンド・モウラと土屋玲子さんの新ユニットの曲(「カンガルー」というタイトルのプログレっぽいインスト)や、この日が宮沢さんプロデュースのアルバム発売日であるクラウディア大城さんのソロ曲を演ったりしていたが、そんな風に当たり前にステージが成立していることで分かるように、このバンドは決して“宮沢和史+その他のミュージシャン”なのではなく、それぞれが傑出した技量と個性を持ったプレイヤーなのだ、と改めて認識。
そしてそれとは別にバンドという塊としてのパワーも日を重ねるごとに目に見えて増しているようで、前回前々回に観た時よりも格段に演奏、パフォーマンス、ステージングが、よかった。
曲は「Habatake!」、「楽園」、「ちむぐり唄者」、「Mambolero」(高野さんのイントロから入るヴァージョンがライヴではすっかり板に付いているが、今回はそこにクラウディアのセクシーダンスも絡んでいた)、「SAMBA CAOS」、「BAILA CON GANGA ZUMBA」、「DISCOTIQUE」、「WONDERFUL WORLD」といったおなじみのものに加え、宮沢さんのソロ曲「ブラジル人・イン・トーキョー」のポルトガル語ヴァージョン、奥田民夫の「すばらしい日々」のカヴァー、アルバム「UM」から「why?」、「Toquio」などなど。
各曲のアレンジも、毎回少しずつ変わっている。
終盤、「WONDERFUL WORLD」の時には、GANGA ZUMBA初代ドラマーにしてオルケスタ・デ・ラ・ルスのドラマー GENTA氏が登場、そこらへんの事情はよく分からんけども、大いに沸いた。

しかし私が曲を熟知しているとか、元々大好きだから足を運んでいるとかいった点をまったく考慮に入れないとしても、純粋に楽曲の持つポテンシャルとそれを具現化するスキル、そしてパフォーマンスといったアーティストのライヴ力によってここまでオーディエンスを盛り上げられるって、ちょっと他にはおらんのちゃうか、と思うほど、昨晩のステージは素晴らしかった。
一度も彼らの曲を聴いたことがない人が仮に行ったとしても、あのステージのすごさはきっと分かったと思う。
それほど、言葉では説明できないほどに、特にショー後半に差し掛かってからの勢いは凄まじかった。

大好きな曲と詞を追い掛けていて、それがステージの上で演っているアーティストと自分勝手にシンクロした時、涙腺が刺激されるのは何のせいだろう。

アンコールではキーボードをフィーチュアした、フェルナンドとドラムの宮川さんとパーカッションの今福健司氏の3人によるモダンジャズっぽい曲に続き、「Bridge」。
さらに、2度目のアンコールを待たずに「もう1曲演っていいですか」という宮沢氏の言葉の後に始まった本当のラスト曲は、このステージ2回目の演奏となる「WONDERFUL WORLD」。
これは再度のGENTA氏呼び込みによるアクシデント選曲なのか、そうでないのかは不明。
とにかく、よかった。

惜しむらくはミキシングの拙さよ。
特に弦楽器のPAバランスが悪く、「SAMBA CAOS」や「Bridge」なんかのヴァイオリンの見せ場の時に、ヴァイオリンのソロフレーズよりもギターのカッティングの方が音デカイとかありえへんで、ほんま。
前はそんなことなかったのにミキサー代わったんかな。


♪ Rainbow Warriors - GANGA ZUMBA


コメント

ふむふむ、なかなか充実のライブですな。涙腺のゆるい人間としては気持ちが良く分かります。行きたかったが、例のイベントと重なってね。
この公演の前日はRイス氏やI福氏らのデスカルガがありましたな。二人は打ち上げで、俺のボンゴ師匠がやっている店に現れたそうな。脇を固める面々は俺も良く知る人達。つくづく音楽にはいろんな形があるもんです。
しかし、宮沢氏の音楽に触れてラテンに飛び込んでこない編集長もすごい。まあご本人が言っているように宮沢氏は永遠にロックをやっているからかもしれんね。変わらぬその部分、つまりは人間自体に、底知れぬエネルギーと魅力があるのだろう。そういや、好きなドキュメンタリー映画の主人公が『人生たいがいのものは変わるけど生き方だけは変えられない』って言ってたな。
只今、島唄人とのコラボ作戦検討中。お互いいろんな事に手を出して忙しいですが、例のビデオを仕上げないとね。ほなまた。

8日はアレのようでしたね、そちらは。
大盛況だったようで!
GANGA ZUMBAはあくまでも“ラテンのエッセンスを取り入れている”わけで、その本質は宮沢和史氏の詞とメロディ以外には足りえなく、つまり彼の歌こそが唯一無二の柱だと私は捉えているので、つまり、=ラテンミュージックではないのですよ。
これはラテンミュージックに詳しくない私の思い違いかもしれないけど、サルサとかサンバとかソンとかにおける“歌”って、あくまで“楽器の1つ”という存在ではないか?
ホーンとかストリングスとかドラムとかから発せられる音と声が並列というか。
でもGANGA ZUMBAはそうじゃないんだよね。
歌モノ。
要するに、まあkyがここで言っているのと同じことだ。
島唄人とのコラボは気になるな。
島唄といえば、新垣勉さんという沖縄のシンガーはすごいですよ、知ってるかもしれんが。
例のヴィデオも今年中に片付けましょう、絶対的に。

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